FX自動売買おすすめランキング|儲かるコツや利用時の注意点も徹底解説

FX自動売買おすすめランキング|儲かるコツや利用時の注意点も徹底解説

FX取引の大きな特徴は「自動売買で取引できる」ことです。自動売買は24時間稼働するので本業で仕事をしている間も寝ている間も取引が行なえます。

 

しかし、初心者にとって数多くの中から最適な自動売買を選択するのは非常に困難です。さらに、そもそも自動売買がどのようなものかを理解できていない方も多いかもしれません。

 

ここでは、数あるFXの自動売買の中で特におすすめのツールを紹介します。さらに、自動売買の特徴やメリットとデメリット、注意点も併せて解説します。自動売買に関心のある方はぜひ参考にしてください。

 

目次

 

自動売買ツール・アプリおすすめランキング

自動売買の種類 スプレッド(米ドル/円)※1 通貨ペア数 最小取引単位 発注上限数量 デモトレード
トライオートFX リピート型 非開示 17 1,000通貨 200万通貨
マイメイト AI学習選択型 非開示 16 5,000通貨 300万通貨
トラリピ リピート型 非開示 16 1,000通貨 200万通貨
みんなのシストレ リピート型/選択型 0.2銭 34 1,000通貨 100万通貨
iサイクル2 リピート型 1銭 26 1,000通貨 100万通貨/30万通貨※2
ループイフダン リピート型 2.0銭 20 1,000通貨 100万通貨※3
トラッキングトレード リピート型 0.2銭 17 1,000通貨 100万通貨
QUOREA FX※4 AI学習選択型

※1.2023年6月25日時点
※2.L25/L25Rコース:100万通貨 L25mini/L25miniRコース:30万通貨
※3.南アフリカランド/円、メキシコペソ/円は1,000万通貨
※4.取引条件は提携FX会社によって異なる

 

トライオートFX(インヴァスト証券)|高い勝率を誇る自動売買ツール

運営会社 インヴァスト証券株式会社
ツール利用料 無料
売買手数料

・~1万通貨/新規2.0pips、決済2.0pips、1,000通貨あたり片道20円(対外貨は0.2外貨)
・1万通貨~10万通貨/新規1.0pips、決済1.0pips、1,000通貨あたり片道10円(対外貨は0.1外貨)
・10万通貨~50万通貨/新規0.5pips、決済0.5pips、1,000通貨あたり片道5円(対外貨は0.05外貨)
・50万通貨以上/無料

クイック入金対応銀行数 7行
スマホアプリ
利用開始までの時間 最短当日

 

トライオートFXのおすすめポイント

  • 12戦中9勝の高い勝率
  • 勝率の高いランキングと同様の取引ができる
  • オリジナルの戦略を立てられる

トライオートFXは、スタンダード市場上場のインヴァスト証券株式会社が提供している自動売買ツールです。投資初心者から上級者まで幅広いレベルの投資家に対応する機能を備えており、平均で12戦9勝と高い勝率を誇ります。

 

利用に複雑な設定は必要ありません。用意されているプログラムの中から好みのプログラムを選択し、数量を決定すれば完了します。プログラムは90種類以上で常に新しいものが追加されています。

 

業界最狭水準のスプレッドで、最小取引単位が1,000通貨単位なので、コストを抑えてFXを始めたいという方におすすめです。なお、スマホアプリからの設定も可能です。

 

自動売買プログラムを作成できる「ビルダー機能」は上級者にも評価されています。レンジ設定やエントリー額、利確幅や損切幅など細かい設定が可能で複数のプログラムを組み合わせられます。自分独自のプログラムでの自動売買が可能です。

 

マイメイト(インヴァスト証券)|自分だけのAIを育てられる

運営会社 インヴァスト証券株式会社
ツール利用料 無料
売買手数料 投資助言報酬:1,000通貨あたり1円(スプレッドに含む)
クイック入金対応銀行数 7行
スマホアプリ
利用開始までの時間 最短当日

 

マイメイトのおすすめポイント

  • トレンド相場に強い自動売買システム
  • 自分だけのAIエージェントが自動で売買する
  • 長く利用すればするほど成長し勝率が上がる

インヴァスト証券はトライオートFXだけではなく、AIを活用した自動売買ツール、「マイメイト」も提供しています。マイメイトは取引を重ねるごとに成長する自動売買ツールです。採用されているAIはGoogleが開発した強化学習型のアルゴリズム(A3C)を応用しています。これは囲碁の世界チャンピオンを下した非常に優秀なアルゴリズムです。

 

マイメイトはいくつかのAIエージェントの中から好みのAIエージェントを選択します。選択したAIエージェントは通貨ペアやテクニカルな指標、トレンドなどを学習していきます。

 

マイメイトを利用する際には、簡単な質問で自身に向いているAIエージェントをまず選択し、その後売買を繰り返して成長させていきます。ポートフォリオを作るために複数のエージェントを利用することも可能です。

 

同様のサービスを提供している自動売買ツールは存在しますが、マイメイトが他社サービスと異なるポイントは「進化する」点です。マイメイトが発する売買シグナルに対して褒めたり叱ったりすると、そのアクションに対して成長していきます。自分だけの唯一のエージェントとして育てられるのです。

 

トラリピ(マネースクエア)|リピート機能で効果的な売買も可能に

運営会社
ツール利用料
売買手数料
クイック入金対応銀行数
スマホアプリ
利用開始までの時間

 

トラリピのおすすめポイント

  • リピート機能を備えた自動売買
  • 総推移を狙って利益を積み重ねる
  • サポート体制が万全なので安心

トラリピとは「トラップリピートイフダン」の略称で、マネースクエアが提供するリピート機能を備えた自動売買です。レンジ相場で特に強みを発揮します。

 

トラリピでは「もし●円で買ったら(売ったら)▲円で決済」する「イフダン」注文を一定の値幅内にいくつも張り巡らせます。まさしく罠(トラップ)のように配置し、繰り返し(リピート)注文します。

 

為替レートは長期で見るとあまり動きがないように感じます。しかし、その期間内のトータルの値動き(総推移)で考えると実際のその数倍で値動きしています。24時間細かく注文と決済を繰り返せば値動きしたぶんの利益を得られるのです。細かい設定は必要ないのは初心者にも魅力的です。

 

サポート体制の充実も特徴のひとつです。電話やメールだけではなく面談でも対応が可能なので、細かい疑問や懸念も解消できるでしょう。

 

みんなのシストレ(トレイダーズ証券)|利益ランキングの上位ユーザーと同様の取引ができる

運営会社 トレイダーズ証券株式会社
ツール利用料 無料
売買手数料 無料
クイック入金対応銀行数 380行
スマホアプリ
利用開始までの時間 最短当日

 

みんなのシストレのおすすめポイント

  • 優秀なトレーダーの取引を選んで取引を任せられる
  • AIの売買判断テキストを受け取れる
  • 初心者でも安心の体制が整っている

みんなのシストレはトレイダーズ証券株式会社が運営しているFX口座、みんなのFXが提供する自動売買です。親会社のトレイダーズホールディングス株式会社は上場企業のため安心して資産を預けられます。

 

特徴は、優秀なトレーダーを選択しそのトレーダーと同じ取引を行える点です。みんなのシストレでは全てのトレーダーが取引回数、合計損益、収益率といった複数の項目を元にランキングされています。誰がいちばん利益を出しているかが一目瞭然です。

 

利用者はそのランキングを元に自分の好みのトレーダーを選べます。優秀なトレーダーと同様の取引を行えば利益をあげる可能性は高くなります。

 

また、FX業界初のテキストマイニングAIを利用できます。これはAIが為替ニュースを基にして発する売買シグナルを発するツールです。

 

このツールは、機械学習によってドル/円相場やユーロ/ドル相場の為替相場動向を予想します。みんなのシストレでテキストマイニングAIを選択すれば、為替ニュースにもとづいた取引が24時間可能になります。

 

iサイクル2(外為オンライン)|変動幅を外れても柔軟に対応する自動売買

運営会社 株式会社外為オンライン
ツール利用料 無料
売買手数料 新規および決済取引のそれぞれに20円
クイック入金対応銀行数 12行
スマホアプリ
利用開始までの時間 数日程度

 

iサイクル2のおすすめポイント

  • 変動幅が外れても相場に追従して売買を行う
  • トレンド機能が売買を判断する
  • デモトレードが利用できる

外為オンラインが提供している自動売買ツール「iサイクル2取引」はリピート型のプログラムです。通貨ペアと想定変動額とポジションの方向性(売りか買いか)を決定すればその変動額内で売買を繰り返します。

 

変動幅を設定していても、時には相場が設定した価格の変動幅を超えて上昇していくかもしれません。そのような場合にはiサイクル2は自動的に相場を追いかけて自動売買を行います。利益を取り損ないません。

 

相場は予想とは逆のトレンドになる可能性がありえます。しかしiサイクル2の「トレンド機能」を使えば、トレンドの転換期にシステムが買い(もしくは売り)を反転して売買を継続します。

 

iサイクル2はデモトレード機能が備わっています。自動売買ツールを使ってみたい、しかし実際に資金を費やすのに躊躇している方はまずデモトレードで使い勝手が体感できます。

 

ループイフダン(アイネット証券)|初心者でも気軽に自動売買にチャレンジできる

運営会社 株式会社アイネット証券
ツール利用料 無料
売買手数料 無料
クイック入金対応銀行数 12行
スマホアプリ
利用開始までの時間 最短翌々日

 

ループイフダンのおすすめポイント

  • 3ステップで設定が完了するので高度な知識が必要ない
  • 中長期的な運用で利益を積み重ねられる
  • 取引最小単位は1,000通貨からなので気軽に自動売買にチャレンジできる

アイネット証券が提供する「ループイフダン」はシンプルでFX初心者でも使いやすいと評価されている自動売買です。設定が「事前に設定されたループイフダンの選択」「取引数量の決定」「最大ポジション数の設定」と簡単に完了するからです。複雑な操作や投資に関する知識は必要ありません。

 

細かい利益を積み重ねるため一攫千金を望む方にはマッチしない自動売買ですが、中長期の投資には実力を発揮します。公式サイト内では「5年間の平均損益額が平均91万円」と公表しています。

 

ループイフダンの最小取引単位は1,000通貨です。初期費用が少なく済むため自動売買にチャレンジも気軽に始められます。しかも取引手数料が0円のため投資コストが抑えられます。

 

アイネット証券は業界最高水準のスワップポイントを提供しています。この点からもループイフダンが長期運用に向いていると言える理由のひとつです。

 

トラッキングトレード(FXブロードネット)|利用実績が86.8%と信頼性が高い

運営会社 株式会社FXブロードネット
ツール利用料 無料
売買手数料 10,000通貨あたり片道200円
クイック入金対応銀行数 12行
スマホアプリ
利用開始までの時間 最短即日

 

トラッキングトレードのおすすめポイント

  • 勝率が高く、86%のユーザーが利益を出している
  • 複雑な設定の必要がない
  • 様々なタイプのユーザーの運用実績を参考できる

トラッキントレードは、FXブロードネットが提供している自動売買サービスです。リピード型の自動売買で、売買ルールを設定すればそのルールに則って24時間自動的に売買を行います。トラッキングトレードの有効性は高く、利用した口座のうちおよそ86%が利益を出しています。

 

為替相場は一定の値幅の中で上昇と下落を何度も繰り返す「レンジ相場」で、為替相場の7割~8割はレンジ相場です。レンジ相場で細かく売買を行うリピート型自動売買手法は、大きな利益は出ないものの確実に利益をあげられます。トラッキングトレードはレンジ相場に適した手法と言えます。

 

トラッキングトレードの設定は「通貨ペアの設定」「レートの変動幅の設定」「ポジションの方向の設定」のみです。複雑な設定を行う必要はありません。

 

また、FXブロードネットではトラッキングトレードの「ガチンコバトル!」を公開しています。これは異なる4種類の投資家が3ヶ月間の投資運用実績を競う記録です。投資のスタイルによって自動売買がどう貢献するのかの参考になるでしょう。

 

QUOREA(クオレア) FX|AIを活用した自動売買プラットフォーム

運営会社 株式会社efit(エフィット)
ツール利用料 無料
売買手数料 月額2,980円+月額売買代金の0.03%(月内で自動売買ロボット1体以上利用し取引を1回以上行った場合)
クイック入金対応銀行数 提携FX会社による
スマホアプリ
利用開始までの時間 提携FX会社で口座開設後即日

 

QUOREA FXのおすすめポイント

  • 約4,000のAI投資ロボットから自分にあったものを選べる
  • AIは高度な投資判断で取引を任せられる
  • 無料、登録無しでデモトレードを利用できる

QUOREA(クオレア)FXは自動売買を行うAI投資ロボットのプラットフォームです。株式会社efit(エフィット)が運営しています。なお、efit社はFX業者ではありません。そのため、QUOREA FXを利用するには松井証券、フィリップス証券、岡三オンラインのいずれかでの口座開設が必要です。

 

QUOREA FXの大きな特徴は、約4,000ものAI投資ロボットから自分の好みのロボットを選択し取引を任せる点です。レートの変化により細かい利益の積み重ねはもちろん、人にはできない高度な投資判断を下して取引を行います。

 

AI投資ロボットはユーザーも作成できます。もし作成したロボットを他のユーザーが設定し売買によって利益があがり月間でプラスになれば作成者報酬の受け取りができます。取引のみならずロボットの作成で利益を得られる可能性もあるのです。

 

デモトレードは無料かつ登録不要です。関心のある方はデモトレードでAI投資ロボットの成績や戦略を確認してください。

 

そもそもFX自動売買とは?

FX自動売買とは、システムを搭載しているツールが一定のルールに基づき自動的に為替取引を行う取引方法です。

 

自動売買で設定するルールとは、注文や決済に関する決めごとです。

  • 一定の条件(時間や価格など)に達した時に買う、もしくは売る
  • 一定の条件に達した時に利益を確定する、もしくは損切りをする

FXの自動売買を利用している投資家は多く、その割合はFX利用者の半数以上とも言われています。自動売買の認知度や信頼度は非常に高いと言っていいでしょう。

 

自動売買ツールは有料ツール、FX会社の提供、投資家自らが作成するなど複数の方法で入手もしくは作成できます。

 

FXの知識が浅いFX初心者が自動売買を始めるのであれば、FX会社が提供するサービスの利用をおすすめします。FX会社が提供する自動売買ツールは簡単な設定で取引を行え、しかも多くは無料で利用できます。サポートも手厚いので困った時には安心です。

 

FXの自動売買とシステムトレードとの違い

FXでは自動売買と同様の意味を持つ用語に「システムトレード」があります。混同しがちですが両者の意味は異なります。

 

システムトレードは、あくまでも決められたルールに則って行う取引を指します。手動での取引でも、機械的に取引を行えばシステムトレードとなるのです。

 

一方でFXの自動売買は「自動売買を行うツールやアプリ」を指します。システムトレードは取引の手法であり、自動売買はその手段となります。

 

自動売買はいくらから始められる?

FXはレバレッジをかけられるので「通貨のレート ✕ 最小取引単位 ✕ レバレッジ」の金額で取引ができます。

 

例えば、1ドル140円の時に最小取引単位1,000通貨の自動売買で、レバレッジを25倍かけて取引する場合、5,600円の資金から取引ができます(140✕1,000✕4%で計算)。

 

ただし、自動売買を利用する際には資金に余裕を持った取引をおすすめします。自動売買では含み損が出るケースがあり、資金に余裕がないとすぐにロスカットされる可能性があるからです。

 

自分の意思で売買する裁量取引の場合、証拠金維持率を常に意識しながらレートの変動を注視できます。しかし自動売買はツールに取引を任せるため、予想を超えた値動きが出た際に追加証拠金の対応ができません

 

少なくとも20万円以上、可能であれば50万円~100万円の資金があれば安心して取引できます。

 

自動売買に向いている方

FX自動販売に向いている方は下記のような方々です。

  • 裁量取引に自信がない方
  • FXの知識が乏しい方
  • 毎日多忙でじっくりとFXに取り組む時間がない方
  • 時間を効率良く使って利益をあげたい方

自動販売はFX取引やFXを勉強する時間を確保するのが難しい方向けと言えます。

 

FXに慣れるまでは自動売買で取引を行い、経験を積んでから裁量取引にチャレンジしてもよいでしょう。裁量取引で失敗し、自信を取り戻したい方も同様です。

 

自動売買のメリット

自動売買は裁量取引と比較すると以下のメリットがあります。

  • 取引のチャンスを逃さない
  • 初心者も上級者並みの取引ができる
  • 感情に左右されずに取引ができる

 

取引のチャンスを逃さない

自動売買の大きなメリットのひとつが24時間休まずに取引を行えることです。為替市場は物理的な取引所がなく24時間相場が動いています。株式市場のように9時から15時だけ、と時間が限られているわけではありません。

 

本業を持っている方や日常生活が多忙な主婦でも自動売買に頼れば日々の生活に影響を与えません。深夜や寝ている時も安心です。

 

初心者でも上級者なみの取引ができる

FXで利益を出すためにはマーケットに注目するだけではなくチャートの動きのテクニカルな分析が必要です。FXの初心者が相場の流れを読むには、また、分析の知識を得るには一長一短ではできません。

 

しかし自動売買の利用にはFXに関するテクニカルな知識は必要ありません。自動売買ツールは様々なパターンの戦略を持っているからです。

 

実績を出している投資家の動きと同様の取引を行う自動売買を利用すれば上級者なみの取引ができます。

 

感情に左右されずに取引ができる

感情に左右されず、設定したルールで機械的に取引を行えるのも自動売買の大きなメリットです。

 

投資の有名な格言に「利大損小」があります。この言葉の意味は「利益は大きく、損失は小さく」で、投資の本質を指す言葉です。

 

いくら利大損小を頭では理解していても、いざ実際に投資を行うと冷静にはなれません。人間は利益が出ると少ない利益でもできる限り早く確定したくなります。逆に損失が出ると回復するまで待ちたくなってしまいます。

 

特に損切りの判断は非常に難しく、判断が遅れたために大きな損害を出してしまう投資家は数多く存在します。

 

自動売買を利用すれば損失が出た場合でも傷が浅くすむでしょう。

 

自動売買のデメリット

自動販売には裁量取引にはないデメリットもあります。代表的なデメリットとして「取引のコストがかかる」点が挙げられます。自動売買は裁量取引に手数料としてスプレッドを広くしているからです。

 

コスト以外にも、様々なデメリットがあるので、事前に把握しておきましょう。

  • 自動販売のアルゴリズムは万能ではない
  • ファンダメンタルズに弱い
  • 相場の急な変動に対応できない

 

自動売買のアルゴリズムは万能ではない

自動売買のアルゴリズムは多種多様ですが、全てのマーケットの変化に対応できるわけではありません

 

上昇相場に強いアルゴリズムもあれば、下降相場に強いアルゴリズムまたはレンジ相場に強いアルゴリズムもあります。マーケットがそれぞれのアルゴリズムの強みとは逆の動きをした時にはカバーできない可能性があります。

 

また、いくら優秀な自動売買のアルゴリズムでも、未来永劫にわたり好成績を上げ続けるのは不可能です。時間が経つとそのアルゴリズムを利用するユーザーが増えてしまうからです。

 

同じアルゴリズムを多くのユーザーが使えばそれだけ同じ取引が多く行われます。同じ取引が増えるとその分マーケットに影響を与え、成果が出にくくなってしまいます。

 

そのような事態を避けるために、トライオートFXのように自動売買アルゴリズムの上限を定めている自動売買ツールもあります。

 

ファンダメンタルズに弱い

ファンダメンタルズとは経済成長率や物価上昇率、財政支出などの指標です。自動売買のデメリットにはこのファンダメンタルズに弱い点も挙げられます。

 

自動売買は過去の値動きからトレンドやパターンを予想するテクニカル分析をもとに取引を行います。外部要因であるファンダメンタルズがレートの変動に影響を及ぼすと自動売買は対応できません

 

相場の急な変動に対応が難しい

ファンダメンタルズと同様に、相場が予想しなかった状況になるとテクニカル分析で売買をしている自動売買ツールでは対応できなくなります。

 

リーマンショックでは多くのプロの投資家も多大な損失を出しました。自動売買ツールを利用している方も同様です。

 

また、現在(2023年)のロシアのウクライナ侵攻のような世界に大きく影響する事態が起きると自動売買で利益を出すのが難しくなります。

 

自動売買ツールやアプリの戦略

自動売買ツールやアプリにはそれぞれ戦略がプログラムされています。紹介した自動売買の多くは「リピート型」ですが、この他にも複数のプログラムがあります。

 

リピート型

リピート型のプログラムは、その名の通り売買を繰り返します。例えば、米ドル/円のペアで、「1ドル110円10銭になったら買い、110円60銭になったら売る」という売買ロジックで細かく売買を繰り返します。

 

自動売買ツールの中でもっとも人気があるのはこのリピート型プログラムです。リピート型の人気が高いのは、短期間での大きな利益は出すことは難しいものの、安定した成績を残せる可能性が高いからです。

 

FXの相場は、大抵は一定の変動幅の間で価格が上下する「レンジ相場」です。細かい取引を繰り返すリピート型はレンジ相場であれば利益をコツコツと重ねていきます。

 

選択型

選択型ツールは、もともと複数の自動売買プログラムが組み込まれているツールです。例えば、実際に成果を出しているトレーダーの取引方法のプログラムなどです。

 

利用者はその中で希望するプログラムを選択して自動売買を行うので、初心者でも上級者のような取引を行えます。

 

選択型ツールは利用する際に高度な知識はいらないものの、プログラムのロジックを利用者は変更できません。そのため、細かな相場の変化に対応ができない点がデメリットと言えます。

 

また、いくら成績の良いトレーダーでも万能ではないので、負ける取引が必ずあるのは覚悟しましょう。

 

設定型

設定型は売買のロジックをプログラム化させたものです。ロジックは自分で設定が可能で、例えば「2つのラインがクロスしたときに買う」「毎日特定の時間に米ドルを買う」といった設定が可能です。また、注文は自動で行い、決済は裁量で行う、といった柔軟な設定も可能です。

 

設定型は自分で好きなように戦略や売買ロジックを設定ができ、自由度が高いのが強みです。しかし、テクニカル分析に精通していなければ効果的なロジックを設定できないため、初心者が使いこなすのは難しいでしょう。

 

自動売買で押さえなければいけないキーワード

FXには様々な専門用語がありますが、自動売買を行うにあたって必ず理解していなければならない用語があります。

 

自動売買アルゴリズム(ロジック)

自動売買の取引のルールを指します。FXの会社によって呼び名は異なり、「自動販売ロジック」と呼ばれるツールもあります。

 

勝率

勝率は、「利益が出た回数÷取引の回数」で算出されます。取引のうち利益の出た回数の割合です。自動売買を行う上で、勝率は利益をあげるためには必ず把握すべきポイントのひとつです。

 

ただし、スイングトレードのように中長期でポジションを保有する場合取引回数が少なくなります。この場合、勝率は分析の判断材料にはなりません。

 

収益率(プロフィットファクター/PF)

収益率(プロフィット・ファクター/PF)は期間内の総利益と総損失の割合です。収支の確認を行うための数値で、数値が大きいとプラス収支となります。

 

PFは総利益と総損失の割合のため、利益と損失が同じ金額だと数値は1.0になります。PFが1.0を超えるとプラス収支に、1.0を下回ればマイナス収支になります。

 

最大ドローダウン(DD)

所有している資産の下落幅の中で一番大きい物は「最大ドローダウン(DD)」と呼ばれ、自動売買を行う際には意識すべき数値のひとつです。

 

最大DDは、資産の最大利益と最大損失の差のことです。最大DDを参考にすれば最大の損失額が想定できるので、投資に必要な資金を決定するための参考になります。

 

取引に必要最低限の資金を用意していた場合、想定外の値段の変動が起こるとすぐにロスカットとなります。そのため、資金を用意する際には、「取引可能金額+最大DD」の金額が最低限安心して取引ができる金額、とお考えください。

 

取引回数(トレード回数)

期間中の取引回数です。取引回数を把握し、さらに一定数以上の取引がないと投資や運用の成績を判断できません。いくら勝率やPFが高くても取引回数が少ないと意味がないからです。

 

平均損益比(ペイオフレシオ)

期間中の平均利益と平均損失の割合です。ペイオフレシオで1回の取引での利益と損失の期待値が想定でき、数値が高いと収支が高くなります。

 

ただし、ペイオフレシオと勝率は必ずしも連携しません。ペイオフレシオが高いと勝率が下がり、ペイオフレシオが低いと勝率が高くなります。自動売買ツールを選ぶ際には、ペイオフレシオと勝率、片方だけではなくいずれの数値にも注目してください。

 

平均保有期間

ポジションを保有している期間です。利益が出た取引と損失が出た取引、それぞれの平均保有期間を分析すれば利益もしくは損失が出る傾向が読みやすくなります。

 

リスクリターン率

「損益の合計÷最大DD」で求められる数値です。この数値が高ければ少ないリスクで大きな利益を得られる可能性が高くなります。

 

バックテスト/フォワードテスト

バックテスト:過去の累積損益・取引回数・PFなどの数値で自動売買を評価
フォワードテスト:実際に自動売買を稼働させた結果のデータ

 

自動売買の設定をする際、どうしてもバックテストに注目しがちですがバックテストだけでは不十分と言えます。バックテストのデータはあくまでも「過去のチャート」のものです。

 

より確率を高めるためにはフォワードテストも併せて行う必要があります。

 

FX自動売買詐欺と対処法

自動販売ツールを利用する上で忘れてはいけないのは、詐欺に合う可能性がある点です。FXが一般的になったため悪質なツール提供者は減りました。しかしまだまだ詐欺のチャンスを狙っている悪意のある人間は数多く存在します。

 

騙されて大切な資金を失わないように、FX自動売買で行われる詐欺と対処法について解説します。

 

FX自動売買の詐欺の手口

FX自動売買を利用した詐欺行為の手口の一部を紹介します。

 

実績や効果のない自動売買ツールを販売する

「確実に利益が出る」「何もせずに毎月10%の利回りを保証」などと魅力的な謳い文句のツールがあれば興味を引くのは当然です。しかし、こういった宣伝をするツールのほとんどは詐欺ツールです。

 

多少高額でも確実に利益が出ればと購入したものの、全く効果がないツールだった、といった詐欺行為は数多く報告されています。

 

値段に限らず「確実に利益が出る」というような宣伝をしていたり、SNSで紹介していたりするようなツールやアプリには警戒しましょう。

 

巧みに口座開設させ入金させる

「口座開設に伴う費用は必要ない、まずは口座を開設してほしい」と巧みに口座を開設させ入金を促すケースがあります。これは、とにかく証拠金を入金させ、そのお金をだまし取る手口の詐欺です。

 

この詐欺行為は、FXに関心があるものの多忙でなかなか実行に移せない、といった方をターゲットとしています。

 

出金や返金に応じない

入金した資金の出金に応じない悪質な業者も存在します。このような悪質業者は出金を要求すると無茶な条件を出します。例えば非現実的な巨額な取引などを要求し、条件を満たさないと出金に応じない、などです。

 

たとえその条件をクリアしたとしてもさらに困難な条件を提示してくるでしょう。

 

また、利益が出ても巧みな言葉で出金を拒否する、解約を拒否し返金を拒む、預けた証拠金を返さない、などの悪質業者も存在します。

 

FX自動売買の詐欺の見分け方

利用を考えているFX自動売買ツールが悪質業者のものかどうか、判断するためのポイントを紹介します。

 

美味しい話を信じない

投資に「絶対」はありません。にも関わらず確実に利益が出る、元本保証するなど確実に利益が出せるような宣伝するFX業者は悪質業者です。

 

悪質業者の勧誘は広告だけではありません。SNSのダイレクトメッセージなどで「あなただけに確実な投資方法を教えます!」と勧誘されるかもしれません。うまい話には裏があることを忘れないようにしましょう。

 

高額なツールは購入しない

10万円以上する高額な自動売買ツールは、どんなに魅力的なアピールをしていても信用しないでください。

 

高額なツールは存在しますが、そういったツールはFXの高い知識と経験を持つ一部の投資家向けです。高額なツールを積極的に初心者に勧めるような業者は悪徳業者である可能性が高いです。

 

現在、一般的には高額と言われているツールでも価格は数万円以内です。10万円を超えるツールを取り扱っている業者はまず疑ってかかりましょう。

 

海外のFX自動販売ツールを販売している企業は利用しない

基本的にFXの利用は国内のFX会社をおすすめします。海外のFX会社は出金トラブルが多い上に、日本の法律では対応できないからです。海外の悪徳業者の被害にあっても泣き寝入りするしかありません。

 

これは自動販売ツールも同様です。信頼度の低い海外製の自動売買ツールの購入は避けてください。

 

FX自動売買の詐欺にあったときは?

もしFX自動売買の詐欺にあった、もしくは怪しいと感じた時は、一人で悩まず、下記の相談窓口に相談してください。

  • 警察
  • 弁護士
  • 国民消費者センター
  • 消費生活センター
  • 消費者ホットライン

 

FX自動販売のよくある質問

初心者が自動売買でおすすめの通貨ペアは?

FX自動売買初心者は取引流通量の多い通貨ペアをおすすめします。値動きが安定し、価格の大きな変化がない分安定的に成果を出せる可能性が高くなるからです。イレギュラーな値動きも起きにくい、という側面もあります。
現在、最も取引流通量の多い通貨ペアは「ユーロ/米ドル」ですが、初心者にはもっとも馴染みのある「米ドル/円」の通貨ペアをおすすめします。
ただし、価格が安定しているため短期間で大きな利益は期待できません。

 

少額から利用できる自動売買は?

最小取引単位が1,000通貨単位のFX会社であれば少額資金でFX自動販売を行えます。25倍のレバレッジをかければ、通貨レート✕1,000の4%の資金で取引ができるからです。2023年6月27日時点の米ドルはおよそ144円のため、5,760円で自動売買を行えます。
紹介したFX会社の中では、インヴァスト証券、外為オンライン、アイネット証券など、ほとんどのFX会社が該当します。

 

無料で利用できる自動売買はある?

今回紹介した自動売買ツールはすべて、利用に対する費用は発生しません。ただし、自動売買を利用すると手数料がかかる、スプレッドが広い、といった場合があるのでご注意ください。

 

FXの自動売買で得た利益は確定申告が必要?

FXで得た利益は課税対象で、FXの収入は自動的に徴収されないため、確定申告を行い納税しなければいけません。税率は一律20.0%ですが、2038年までは復興特別所得税2.1%が課税され20.315%の税率となります。
確定申告は、以下に該当すると行う必要が出てきます。

  • 利益が必要経費を差し引いて20万円以上
  • 扶養家族で利益が38万円以上
  • 給与が2,000万円以上
  • 給与を2カ所以上から得ている

なお、確定申告は損失が出た場合は行う必要はありませんが、損失が出ても確定申告の実施をおすすめします。納税には「繰越控除制度」があり、損失が出ると3年間繰り越しができます。利益が出ても前年に損失があれば相殺できるからです。